今月のみ教え(アーカイブ24-8)
夜が明けたら、生まれ変わった心になれ。
このみ教えに似たことは、よく耳にすることがあると思います。実際の体験として、一晩寝ることで気持ちがすっきりしたといった感じのこともしばしば語られます。おそらくそういった日頃の経験とつながることもあるでしょうが、信心として語られている言葉には、今日のいのちをどう頂くかという問いかけが込められています。
高橋正雄という先師は、「おはよう」と声をかけた後、「今日のこの『おはよう』は、昨日の『おはよう』とは違う。昨日のいのちと今日のいのちが違うからだ」といった趣旨のことをお話になっていたと言います。三代金光様は「日々がさら(新)」という言葉を残されました。四代金光様は「賜びしいのちあるありて今日も目覚めたり」というお歌を数多く残されています。この天地の中に神様から賜った今日の新しいいのちを、私たちは今、生かされて生きているのだという自覚です。
このみ教えで言われている「生まれ変わった心」というのは、自らのいのちをこのような次元で見つめなおす経験へとつながっていくものなのです。
(教会長)