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今月のみ教え(アーカイブ24-10)

2024年10月



氏子が神と仲よくするのが信心である。神様を離れるようにすると信心にならない。神様に近寄るようにせよ。


   「神様と仲よくする」という表現にポイントがあるように思います。
 「仲よく」するには「離れ」ていてはだめですから、「近寄る」必要があります。
 神様というと、尊く、畏れ多いものだから、遠く離れて仰ぎ見るものであり、近づいてはいけない、触れてはいけないものといった感じがします。また、神様がふだんそこに居られると窮屈だから、日常の生活においては、神様は神聖な場所にお祀りしておくべきであるといった、人間側の都合が見え隠れする考え方もありました。
 でも、金光様が見出された真実は、そういった考え方、感じ方をひっくり返すものでした。人間が生活しているこの場所=天地が、そのまま神様の体、神様の場所だというのですから、そもそも神様の世界を聖別し、敬して遠ざけるなどというのはナンセンスなのです。そして、清浄で聖なるもの、汚れや不浄、俗なるものなどといった区別や分け隔てなどを超えて、天地の神様は、私たち一人ひとりの助かり、立ち行きを願って下さっているのだというのです。私たちを生かしてやまないはたらき、それが神様だというのです。
 そのことを知れば、もっと楽な気持ちで心を神様に向け、近寄って、神様から差し出されている手を握って、いつでもどこでも神様と共に歩むのが、私たちにとっての真実の生き方ということになります。
 そこで、「神様と仲よくする」ということなのですが、そのことを毎日の生活の様々な場面で、具体的に考え、イメージしてみたいと思います。それがこのお道の信心です。(教会長)